ここでいう境界というのは、文字通り、「人」、「ポケモン」、「物」、「自然」の4つのカテゴリーの境界上に位置している、という意味です。
要は、この「境界」に位置するポケモン達は、境界の右側と左側にあるジャンルの特徴を両方持っている(もしくは、半分ずつ持っている)ということです。
境界のポケモンその①
<マギアナ>
2016年の映画で登場した「マギアナ」は、その代表格といっても過言ではないでしょう。
ポケモンでもあり、科学の1つの形でもあり……しかし、「自身の体重を気にする」、「おしゃれを楽しむ」など、やや少女的と感じる部分も見られます。(ただ、この部分についてはディアンシーについてもいえることではあるので、人の特徴も含んでいる、とは言い切れません。)
(マギアナをポケモン側に近いとするならば、Jによって石化されたピカチュウたちは、物に近いと考えても良いと思います。)
短期的であった石化されたピカチュウたちは別ですが、長期的であるマギアナには、この境界線上にいるが故の困難(物扱いなど)が生じています。
境界のポケモンその②
<氷海世界のカビゴン>
(「セレビィ―時を超えた出会い―」を子供のころに見ていた方は、もしかしたらこのポケモンのことをご存じかもしれません。)
ポケモンは設定上「生き物」とこともあり、フシギダネから始まる殆どのポケモンは、「自然」と近い存在です。
しかし、分類上「ポケモン」であるので、「自然」と「ポケモン」との境界線上にいる存在とは言い切れません。
このカビゴンが登場したのは、「ピチューとピカチュウのふゆやすみ2001」の、「ホワイトストーリー」。この話について、(ネタバレになり過ぎてしまうので)詳しくは触れませんが……この話の前書きには、こうあります。
白いカビゴンが突然現れた。えっ、ひょっとして、ピカチュウたちが作った雪だるまのカビゴンが動き出したの?!(以下省略)
そうです、このカビゴンは、「雪でできたカビゴン」ではないか?という可能性があるのです。(実際はどうなのかについては、自身の目でお確かめください。)
このカビゴンは、「こごえるかぜ」といったような氷タイプの技をメインに使いますが、それ以外の部分――食いしん坊、すぐ寝る、重い、といった特徴は、普通のカビゴン(サトシが持っているような、黒い毛でおおわれているカビゴン)と全く変わりません。
このカビゴンは、先ほど紹介したマギアナのような、自身の特徴から来る悩み、というものは持っていません。
境界のポケモンその③
<ポケモン不思議のダンジョンの主人公>
そして、最後に紹介するのは、「人」と「ポケモン」との境界上のポケモンです。(この境界上のポケモンは意外と多いので、人とポケモンの関係の1つ、「同じもの」でも整理・考察する予定です。)
その境界上にいるポケモンの中でも、とりわけそれが分かりやすいのは、「ポケモン不思議のダンジョン(以下、「ポケダン」)」の主人公ではないでしょうか。
ポケダンの主人公は、(CMでも言っている通り、)人間である主人公がある日突然、ポケモンになってしまいました。
見た目はポケモン、心は人間……。
しかし、(記憶喪失だからなのか、それともそれ以外の理由があるからなのか、)境界線上にいるゆえの悩みというのは、あまり見られないように感じます。
短期的な例として「サトチュウ」(サトシが薬の効果によって一時的にピカチュウの姿になった)があげられますが、この場合は「元に戻れる」ということから、その状態にいることについて楽観していました。
引用:©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon |
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今の段階では、ここまでですが、今後の展開次第によっては、「境界線上ゆえの悩み」というのも、増えてくるのではないか?と感じています。
(特にポケダンは、その部分についての悩みはまだ出てきていないので、個人的に期待しています。)
見ていただいて、ありがとうございました!
<参考>
映画「ポケットモンスター ボルケニオンと技巧のマギアナ」
ポケットモンスター ダイヤモンドパール:20話
ポケットモンスター:ピチューとピカチュウのふゆやすみ2001 ホワイトストーリー
ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊 赤の救助隊: c2005 Pokemon. c1995-2005 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc. c1993-2005 CHUNSOFT.
ポケットモンスター:241話
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