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2016年8月27日土曜日

考察:フラダリの言う「福音」とは

ver:1.4
(赤字部分を追加しました

フラダリの言った「福音」の意味を明らかにできるのではないか?

39話が昨日放送され、そう思いました……。

 そして、自分としては、「もしかしたらゲームとアニメのフラダリは違ったりするのだろうか?」と思っていた部分があったので、放送後、「ただ見える形になっていた側面が違ったのか……」となりました。

(違うところもところどころ残っているのですが、39話の状況からして、そこまで大きな改変は無いように感じます。)

 今回は、今まで「フラダリはどういう意図で使ったのだろう?」と考えていた「福音」という言葉に焦点を当てたいと思います。


<そもそも「福音」って?>

「福音」とは、

  1. 喜びを伝える知らせ。よい便り。「―をもたらす」」
  1. イエス=キリストによってもたらされた人類の救いと神の国に関する喜ばしい知らせ。また、福音書にしるされているキリストの生涯と教え。

 という意味があります。フラダリは「福音と聞くことになる」といっていたので、「教え」ではなく「知らせ」と解釈するのが合っていると思います。※1)


<39話からどういう意図で使用したかを読み解く>

  ACT3でこの「福音」がセリフの中に登場したとき、2つの意味で迷いました。

 1つは「人々にとっての良い知らせ」、もう1つは、「フラダリにとっての良い知らせ」です。

 実際のところでいうならば、後者になります(実際どうなっているかではなく、フラダリの主観から結果を見て、予測しているからです。これは大抵の場合に言えます。)
 
 しかし、「フラダリがどういう意図をもっていたか」で見るならば、それはどちらにもなると思いました。


<「人々にとっての良い知らせ」ならば>

フラダリの心情(どうして破壊という手段でもって平和と考えたか)のプロセスの理解(あくまで「こういう物ではないか」という自分の推測ですが……)のために、ここで例えを使います。

 今の状況を、ちょっと治療に置き換えます。人を細胞、世界を人、フラダリが世界を変える方法を薬、という具合いにそれぞれ置き換えます。)

 フラダリの目からは、その「人」はガンに侵されているように見えているとしましょう(フラダリも人ではあるのですが、大きな集団を中心に据えて見ているとすると、全体である「人(=世界)」に重きを置いていると思います。)
 
 その人の前に、ガンを撃退する薬が登場しました。

 ここで、意識のズレが生じます。

 「細胞1つ1つ」にとっては自分達がやられかねないものなので薬を使うことには”反対”という態度にでます。しかし、「その集合体である人」にとっては、一時期体調が不安定にはなるものの、生命維持を続けられる、つまりは”賛成”の意見になります。

 こちらの意味であるならば、(社会的に正しいかそうでないかは置いておくとして、)フラダリはこういう考え方――一つ一つでは反対であっても集合体では賛成になる――になっているのではないでしょうか。


<「フラダリにとっての良い知らせ」ならば>

「フラダリにとっての福音」であるならば、それはただ単純に「愚かな人々がいない世界」……つまりは、「争い奪う」ことのない、「力の誇示」の無い、「欲深さ」も見られない、そういう世界だと思います。(フラダリの「愚か」の範囲は、このページの②を参照)

 この場合、人々の意志は関係がありません。それゆえ、事後のフラダリの評価は、「人々にとっての良い知らせの場合とは違い、)どう転んでも悪いものになります。

 どう思われてもいい……それでも世界を変えたい。そんな意志が、こちらの場合はあるのではないでしょうか。

 まだ、フラダリがどちらの意志をもって行っているのかはわかりません。

 しかし、どちらの場合であっても、フラダリがつぶやいた「福音」は、その方法を使うことによって)一次的な混乱を招きつつも、その後の回復によって世界維持の状態を長くできる」という意味と考えられるのではないでしょうか。

⇒後にゲームとアニメのフラダリは異なる点が多いと分かったため、ゲームでのフラダリの「愚か」は、アニメでの「愚か」と分けて考え、再考する必要があります。

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(参考)
※1:http://dictionary.goo.ne.jp/jn/191522/meaning/m0u/
ポケットモンスターXY&Z:39話
最強メガシンカ:ACT3

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