フレア団のストーリー考察。フレア団作戦実行:中編では、アランの登場~サトシ&アランVSフラダリまでを考察・仮説だてていきます。
前編はこちら。(考察1~考察6、8、9は、記事の下部で。)
アランはフラダリの前にやってきます。何か自分が誤解をしているなら、それを確かめるために。そして、自身の思った通り「フレア団が街を破壊している」ならば、そこに生じているだろう誤りを直してもらうために。
けれど、準備が無かったアランに対し、フラダリはこの状況を想定し、尚且つ、アランは自分達の考えに納得するだろうと踏んでいたはずです。
「目の前に現れた事実」「崩れ去った“信じていたもの”」に動揺し、それは嘘ではないか、きっと誤解なのだと抵抗する。そしてそれが事実と知った時、続けていた“何か”が出来なくなる。
それはまさしく、昔のフラダリ達の姿。
昔の自分達は、今の自分達には勝つことが出来ない。今の自分達の考えに、きっと納得する……いや、必ずそうなる。
そして、(少なくともその時点までは、)フラダリの想定通り、アランは事実を前に何も言い返すことができません。
そこへ、捕らえられたサトシ達が2人の前に現れます。
サトシという恩人・憧れの人が現れたことにより、胸が高鳴るフラダリ。
恩人がそこにいる、憧れの相手がそこにいる(参考:考察5)。そんな人がオペレーションZを認めてくれたなら、こんな喜ばしいことはない……。
そして、フラダリは語りだします。今自分達は何をして、何を目指しているのか。これがフレア団の求めていた第1歩ということ(参考:考察4)。
今までにない強大な力を持てるサトシへの憧れ。そしてそんなサトシを我が物とすることで、目的を達成しようとすることを。
アランは止めようとしますが、説得も動くことも、ただ立ち上がることもできません。
サトシは抵抗します。プニちゃんが自身の意志で街を破壊するはずない、言いなりにはならないと。新たな世界での導になることも拒否し、アランに言葉を伝えます。
人が好きだ、ポケモンが好きだ、この世界が好きだ。その意志を示し、サトシはフラダリに勝負を挑む。その言葉に呼応したアランも、代表を止めるために立ち上がる。
勝負だフラダリ!代表、誰かを守るための最強を、俺が証明して見せる。貴方に勝って!
アランは反論できず自身の意見を受け入れ、サトシはそのアランの様子・言葉から、一時抵抗しつつも最終的には納得し、未来の導となるのを受け入れる。
そのフラダリの想定は崩れ去る。代わりに残ったのは、憧れた相手・昔の自分が今の自分を受け入れないという事実。
私が築き上げる世界に君たちは不要だ。
私の手で、君たちを排除する……
フラダリは、一度描いた未来と決別します。
しかし、事態は3人の外で動いていました。アラン・サトシと対峙するフラダリの元へ「Z1(=プニちゃん)もコントロールに成功した」と連絡が入ります。
それは、サトシが否定した未来であり、フラダリの想定の出来事。その事実は、フラダリに確信を抱かせます。
自分が見た希望は嘘だった。だが、選択では間違いではなかった。サトシをコントロールする。それにより、自分はまだ見ぬ力を手にし、たった1通りの成功をつかみ取る。
これで世界の平和は加速していく!
サトシは声を荒げ、フラダリと対峙します。人が傷つき、ポケモンが傷つき、それを良しとしない世界が失われる。その上に成り立ち、そうし続ける平和。人が、ポケモンが、この世界が好きなサトシにとって、それは平和ではありません。
そしてそのサトシの平和は、フラダリの平和を挫くもの。フラダリにとっては、存在すら許せないものだったはずです。
フラダリは、語り始めます。過去に味わったもの、見てきたもの。そしてそれらの根幹と、自分が掴んだ解決策。(参考:考察1、考察2、考察3)
自分が踏み出した、「世界平和」への第1歩は間違いだった(参考:考察4)。それをやり直す。第1歩を踏み直す。そこでようやく、自分が目指した理想郷は動き出し、そこに向かう道が現れる。
だから、負けるわけにはいかない。立ちはだかるなら排除する。自分の経験、自分の道程、自分の見てきた何もかも。それらを全てさらけ出し、自分の全力でもって塗り替える。
サトシの平和とフラダリの平和。それぞれの意志の元、バトルが始まります。
⇒後編へ
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考察と仮説:1:フレア団結成前:前編
考察と仮説:2:フレア団結成前:後編
考察:3:フレア団という組織:結成前と結成後の変化
考察と仮説:4:オペレーションZと巨石作戦
考察と仮説:5:フレア団にとってのアランとサトシ
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<参考>
ポケットモンスター ACT2~4
ポケットモンスター XY&Z:39話、40話
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