Translate

2017年8月19日土曜日

考察と仮説:5:フレア団にとってのアランとサトシ

ver:1.8
(記事9を対応

アランはフラダリ/パキラにとってどういう存在であったのか?

サトシはフラダリにとってどういう存在であったのか?

   それについて、考えていきます。


<フレア団にとっての「アラン」>

 
引用:(c)NintendoCreaturesGAME FREAKTV TokyoShoProJR Kikaku (c)Pokémon
Copyright(c)TV TOKYO Corporation All rights reserved.


 アランの場合は、フラダリとパキラの2人が考えられます。まずはフラダリから。

 アランはメガストーンを探して旅をしていましたが、なかなか成果をあげられていませんでした。そんなころに出会ったのが、フラダリです。


 己の思いを成し遂げたければ、最強であれ。

メガストーンを掛けた勝負に敗れたアランに対し、フラダリはそう言葉を投げかけ、アランの新たな旅が始まりました。

 最初の頃は、アランは単純に利用できる存在であったのだと思います。(巨石を手に入れた後、アランに対し「休め」と言ったのは、目的を達成し、これ以上深入りされれば計画がばらされてしまう危険があると思ったからなのではないでしょうか。)

 しかし、アランと接触を重ねる中で、アランの抱えるものを目にします。「リザードンと共に強くなる」という言葉からは、“今と未来につながる過去を背負っている”こと。挫折の果てに見つけた活路(=最強を目指すこと)にただまっすぐに進む姿。

 その姿は、例えば「竹」のような感じでしょうか。傷つけられよう外側を硬く保ち、ひたすらまっすぐに伸びていく。

 フレア団そのものであるほどにその姿は似ている。自分達と経験は共有していない。自分達とは違う。けれど、自分達とよく似た彼ならば、もしかしたら。

 その姿を見、考えたフラダリは、巨石獲得以降のアランに対し、「違うけれど同じ存在」――同じであるが違う存在である「愚かと感じた人たち」とは全く違う存在――だったと考えられます。

 しかし、パキラの場合は異なりました。先程の「竹」の例えを使うならば、(フラダリが「硬さ」と「まっすぐさ」などであったのに対し、)パキラは「しなやかさ」だったのでしょうか。

 フラダリが興味を示した存在として、アランに興味を持ったパキラ。けれど、アランに対し質問を投げかけるうちに、アランの持つもの――フラダリとは別のもの――に気づく。

 揺らぐことがあっても、最初の意志は変わらない。揺れても揺らされても最初の志を変えず、まっすぐに見つめるものを目指すことが出来たなら――それは未来を良くするのに、きっと必要なこと。

 そのように考察します。


<フレア団にとっての「サトシ」>


引用:(c)NintendoCreaturesGAME FREAKTV TokyoShoProJR Kikaku (c)Pokémon
Copyright(c)TV TOKYO Corporation All rights reserved.

サトシが接触したのは、フラダリとコレア達ですが、ここでは、強い興味を引かれていたフラダリに対してのみ考えます。

(アランがフラダリに対しサトシとゲッコウガのことを報告した描写が無いことや、サトシへの接触が急であったこと等から、フラダリがサトシのことを知ったのは、リーグでのサトシの初戦でしょうか。)

 ここで、2つのことを考えます。1つは絆現象とはどういうものであるか。2つ目はフラダリにとって絆とはどういう存在であるか。

 絆現象については、作中ですでにどういうものかの説明がなされています。絆現象は一部のポケモンがトレーナーと強い絆で結ばれた時に起きるものである。

 「フラダリにとっての絆とは?」は、作中で言及されていないのでかなり難しいです。

しかし、フラダリの集めた10人のメガシンカ使いにポケモンをあまり大切に扱っていない描写のこと(フーディンのパートナー)。「メガシンカ=闘争本能による力」という発言。そして考察3のこと(強い力を手に入れる方法を選択している)……。

 それらを踏まえると、フラダリにとっての絆とは、「人が大きな力を手にするためのもの」ではないでしょうか。

 特別でない愚かと感じる人々。特別になれなかった自分達。何も変わらない今。未来変革の可能性が低いオペレーションZ。未来変革の可能性はかなり高いが、自身の否定をも意味する巨石作戦。……そんな中で現れたのが、絆現象を起こすことのできるサトシ。

 サトシゲッコウガには、今までにない力がある。そして人は、その力をも手にすることができる。

 ならばオペレーションZでも(巨石作戦をしなくても)、自分の望みを叶えることができる……。

 自身の存在。自身の感じた事。そして今までやってきたものすべて。それらは否定されない。

 今までにない力を使えるサトシはフラダリにとっての憧れであり、そして、成功の望みを与えたある意味での恩人。

 そうではないでしょうか。

――――――――――
考察と仮説:1:フレア団結成前:前編
 考察と仮説:2:フレア団結成前:後編
 考察:3:フレア団という組織:結成前と結成後の変化
 考察と仮説:4:オペレーションZと巨石作戦
 考察と仮説:5:フレア団にとってのアランとサトシ(この記事)

<参考>
最強メガシンカACT:1~4
ポケットモンスター XY&Z:32話~36話

0 件のコメント:

コメントを投稿