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2017年7月29日土曜日

考察と仮説:4:オペレーションZと巨石作戦

ver:1.5
(記事9を対応)

 フレア団視点のストーリー考察。1~2ではフレア団結成前に何が起き、どうしてフレア団ができたのか。3ではフレア団という組織にどのような性質が追加・変化したかについて、仮説・考察を行いました。

 今回は第4弾。

フレア団の2つの計画――オペレーションZと巨石作戦(仮名)について。


なぜ作戦は2つたてられたのか?

どうして「世界の破壊=リセット」につながると考えたのか?


その点を中心について考えていきます。


<オペレーションZ>

ジガルデの力をコントロールし、本来自然を守るために使用する力を破壊に転用し、世界を破壊する。それがオペレーションZ。XY&Z40話のCパート参考)

フラダリはこの作戦により、世界のリセットを計ります。

 世界を壊しても、壊した跡が残るのに、何故「リセット」なのか。何より、この「オペレーションZ」を実行することが、どうして平和へとつながると考えたのか。それは、自分の中でもかなり長いあいだ疑問となっていまた。

しかし、「世界とっての時間軸」ではなく、「フレア団以前の組織にとっての時間軸」でのリセットならばどうでしょう?


1:(災害のような)大きな力によって苦しむ人がいた ⇒ 物資を提供して助けた


これが、フラダリ達の「世界平和」への第1歩。

……しかし、自分達が「手を差し伸べる」という選択肢を取った故に、人々の傲慢を招いた。


 もしその時に戻り、別の選択肢を取っていれば――
「助ける」ことを選ばず、選ばせないという道を取っていれば、
未来は変わったかもしれない。


過去には戻れない。
しかし、世界と同等の力を持つポケモンを使い、もう一度同じことを起こし、
誰も「助ける」という選択肢を選べないようにすれば、あるいは……。


フレア団はそのように考え、初期のメンバーを中心として、秩序を司るポケモン「ジガルデ」を核とした作戦を立て、実行したのではないでしょうか。


<巨石作戦>

フラダリは、巨石を使い、ヒャッコクシティの日時計と融合させ、全世界を飲み込む大爆発を起こそうとしました(XY&Z42話冒頭ナレーションより

 オペレーションZが失敗した時を考え、この作戦を立てた……そう考えることもできますが、それでは「クセロシキ達を関わらせなかったこと(XY&Z41話Cパート」「サトシ達に妨害された際に笑っていたこと」が説明できません。

 ならばどうしてなのか。

 それは、この巨石作戦を起こすことが、オペレーションZよりも、フレア団の描く「理想の世界」を叶える可能性が高かったからではないでしょうか。




1:大きな力(災害)によって苦しむ人がいた ⇒ 物資を提供して助けた


この第1歩が間違えていた故に、オペレーションZを計画した……しかし。


もし踏み出すその場所まで間違っていたとしたら?

メンバーを集めた段階でその未来から逃れられなかったのなら?

そもそもそれ以前からやり直す必要があるのなら?


オペレーションZで得られる結果は1通り。
しかし、もっと前からやり直すことが出来れば……
やり直せばやり直すほど、得られる結果のバリエーションはどんどん増えていく。


しかし、この作戦にはいくつかの問題があります。

 実行すればオペレーションZができなくなる。大破壊を起こせば自分は死ぬ。何より、最初すらもやり直すということは、自身(もちろん仲間も)の意志や行動、存在さえも否定されることになる。


しかしそれでも理想の世界を作りたい。


故にフラダリは、初期のメンバーにも伝えず、オペレーションZ失敗後の計画として、この巨石作戦を立てたと考えることもできます。


――――――――――
 考察と仮説:1:フレア団結成前:前編
 考察と仮説:2:フレア団結成前:後編
 考察:3:フレア団という組織:結成前と結成後の変化
 考察と仮説:4:オペレーションZと巨石作戦(この記事)
 考察と仮説:5:フレア団にとってのアランとサトシ

<参考>
ポケットモンスターXY&Z:40話~42話


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