フレア団視点のストーリー考察。1~2ではフレア団結成前に何が起き、どうしてフレア団ができたのか。3ではフレア団という組織にどのような性質が追加・変化したかについて、仮説・考察を行いました。
今回は第4弾。
フレア団の2つの計画――オペレーションZと巨石作戦(仮名)について。
なぜ作戦は2つたてられたのか?
どうして「世界の破壊=リセット」につながると考えたのか?
その点を中心について考えていきます。
<オペレーションZ>
ジガルデの力をコントロールし、本来自然を守るために使用する力を破壊に転用し、世界を破壊する。それがオペレーションZ。(XY&Z40話のCパート参考)フラダリはこの作戦により、世界のリセットを計ります。
世界を壊しても、壊した跡が残るのに、何故「リセット」なのか。何より、この「オペレーションZ」を実行することが、どうして平和へとつながると考えたのか。それは、自分の中でもかなり長いあいだ疑問となっていまた。
しかし、「世界とっての時間軸」ではなく、「フレア団以前の組織にとっての時間軸」でのリセットならばどうでしょう?
1:(災害のような)大きな力によって苦しむ人がいた ⇒ 物資を提供して助けた
……しかし、自分達が「手を差し伸べる」という選択肢を取った故に、人々の傲慢を招いた。
もしその時に戻り、別の選択肢を取っていれば――
「助ける」ことを選ばず、選ばせないという道を取っていれば、
未来は変わったかもしれない。
未来は変わったかもしれない。
過去には戻れない。
しかし、世界と同等の力を持つポケモンを使い、もう一度同じことを起こし、
誰も「助ける」という選択肢を選べないようにすれば、あるいは……。
<巨石作戦>
フラダリは、巨石を使い、ヒャッコクシティの日時計と融合させ、全世界を飲み込む大爆発を起こそうとしました(XY&Z42話冒頭ナレーションより)。オペレーションZが失敗した時を考え、この作戦を立てた……そう考えることもできますが、それでは「クセロシキ達を関わらせなかったこと(XY&Z41話Cパート)」「サトシ達に妨害された際に笑っていたこと」が説明できません。
ならばどうしてなのか。
それは、この巨石作戦を起こすことが、オペレーションZよりも、フレア団の描く「理想の世界」を叶える可能性が高かったからではないでしょうか。
1:大きな力(災害)によって苦しむ人がいた ⇒ 物資を提供して助けた
この第1歩が間違えていた故に、オペレーションZを計画した……しかし。
もし踏み出すその場所まで間違っていたとしたら?
メンバーを集めた段階でその未来から逃れられなかったのなら?
そもそもそれ以前からやり直す必要があるのなら?
オペレーションZで得られる結果は1通り。
しかし、もっと前からやり直すことが出来れば……
やり直せばやり直すほど、得られる結果のバリエーションはどんどん増えていく。
実行すればオペレーションZができなくなる。大破壊を起こせば自分は死ぬ。何より、最初すらもやり直すということは、自身(もちろん仲間も)の意志や行動、存在さえも否定されることになる。
しかしそれでも理想の世界を作りたい。
故にフラダリは、初期のメンバーにも伝えず、オペレーションZ失敗後の計画として、この巨石作戦を立てたと考えることもできます。
――――――――――
考察と仮説:1:フレア団結成前:前編
考察と仮説:2:フレア団結成前:後編
考察:3:フレア団という組織:結成前と結成後の変化
考察と仮説:4:オペレーションZと巨石作戦(この記事)
考察と仮説:5:フレア団にとってのアランとサトシ
<参考>
ポケットモンスターXY&Z:40話~42話
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