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大きなバルーンの中に私が入って、海の中、どこまでも、どこまでも……そしたらきっと、誰も知らない深海のポケモンにも会えるかも。
引用: ©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon Copyright(c)TV TOKYO Corporation All rights reserved. |
スイレンがサトシに対し語ったこの夢。今回は、このスイレンの夢について考察していきます。
スイレンの夢について掘り下げる前に、2つのことを整理しておきたいと思います。1つは「スイレンと海」について。2つ目は、「スイレンとアシマリ」について。
1:スイレンと海
スイレンは漁師の娘(アニポケのdデータを参照)。
家の中にはポケモンの魚拓や、たくさんの釣竿。家は海に面していて、家のそばには(おそらく)飼っているラプラスがいて、すぐに海へと出かけることができます。
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スイレンは、つりが得意。つりあげたポケモン(=海のポケモン)とも、仲良くしていました。(サン&ムーン5話)
そんなスイレンにとって、海は大切な場所と呼べるようです。それをうかがわせるのが、サン&ムーン26話。スイレンはマーマネを”特別な場所”へと案内します。
その場所とは、海の上。運が良ければ奇跡――海が夕日色に染まる中、ホエルオーの大ジャンプを見ることができます。
そして、その光景をマーマネにプレゼントしたスイレンは、マーマネに話しかけます。
マーマネ
覚えていてほしい、アローラの海
日常的にも、そして特別な時でも、スイレンにとっての海は大切で、覚えていてほしいもの。
そして、「アローラの海」という言い方から、(感覚的に)海は様々な場所があり、今自分が知っているのはアローラの物1つだけとスイレンは思っていそうです。
そして、「アローラの海」という言い方から、(感覚的に)海は様々な場所があり、今自分が知っているのはアローラの物1つだけとスイレンは思っていそうです。
2:スイレンとアシマリ
スイレンは釣りの最中、スカル団にひどい目に遭わされているアシマリを見つけます。ラプラスの協力もあり、アシマリを救い出したスイレンは、アシマリを看護し、やがてパートナーになりました。
スイレンとアシマリとの関係は、言語化すれば、「守る-守られる」という関係。
出会いの段階もそうですが、パートナー交換の際でスイレンのみが不安そうな様子(サン&ムーン30話)などからもそう見えます。
ただ、アシマリも守られるばかりではなく、スイレンがピンチの際(スイレンが攻撃されそうになったり、スイレンに何等かの助けが必要な時)は立ち上がります。
そしてスイレンとアシマリは、(バルーンを練習している様子などから)同じ目標があると言えます。
ただし、夢を共有しているとは少し考えづらいです。アシマリが夢を描いた姿はまだなく、スイレンを助けようとする姿からは、「スイレンの夢を叶えられたら嬉しい」というように見えます。
(アシマリが元々は海のポケモンであることを思うと、スイレンと同じように「色々な海に行きたい」と思うようになるとは考えづらいです。)
<スイレンの夢>
アシマリの作ったバルーンに入り、海の中を旅していきたい――。スイレンはサトシに対し、自分の夢をそう語りました。
そしてスイレンにとって、”海は大切な場所であり、まだ知らない場所がある世界”、”アシマリは守る存在であり、遠くない将来、共に海を旅していく存在”。
それらのことを考えると、このスイレンの思い描く旅は、「ポケモン修行のため」「ポケモンマスターになるため」のようなポケモン世界特有の旅とは違う、実際に私たちのする旅に近いのだと思います。
そしてそこからスイレンとアシマリの関係をいうならば、生き物(犬など)や特定の乗り物(車、自転車など)とともに旅をつづけるバックパッカーに近いのではないでしょうか。
人は旅の指針の決定や何かあった際の”頭脳”になる。
ともに旅をする生き物や乗り物は移動の際の重要な”足”となりつつ、人とともに旅の楽しみを分け合う。
人×生き物・乗り物と、人×ポケモンの関係には、違いがあります。
しかし、スイレン語った夢での2人の役割は、これに近いものではないでしょうか。
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<参考>
ポケットモンスター サン&ムーン:5話、26話、30話
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