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2017年11月8日水曜日

考察:スイレンの夢を考える

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大きなバルーンの中に私が入って、海の中、どこまでも、どこまでも……そしたらきっと、誰も知らない深海のポケモンにも会えるかも。

引用: ©NintendoCreaturesGAME FREAKTV TokyoShoProJR Kikaku ©Pokémon
Copyright(c)TV TOKYO Corporation All rights reserved.


 スイレンがサトシに対し語ったこの夢。今回は、このスイレンの夢について考察していきます。

 スイレンの夢について掘り下げる前に、2つのことを整理しておきたいと思います。1つは「スイレンと海」について。2つ目は、「スイレンとアシマリ」について。


1:スイレンと海


 スイレンは漁師の娘(アニポケのdデータを参照

家の中にはポケモンの魚拓や、たくさんの釣竿。家は海に面していて、家のそばには(おそらく)飼っているラプラスがいて、すぐに海へと出かけることができます。

引用:©NintendoCreaturesGAME FREAKTV TokyoShoProJR Kikaku ©Pokémon
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 スイレンは、つりが得意。つりあげたポケモン(=海のポケモン)とも、仲良くしていました。サン&ムーン5話)

 そんなスイレンにとって、海は大切な場所と呼べるようです。それをうかがわせるのが、サン&ムーン26話。スイレンはマーマネを”特別な場所”へと案内します。

 その場所とは、海の上。運が良ければ奇跡――海が夕日色に染まる中、ホエルオーの大ジャンプを見ることができます。

 そして、その光景をマーマネにプレゼントしたスイレンは、マーマネに話しかけます。
 

マーマネ
覚えていてほしい、アローラの海


 日常的にも、そして特別な時でも、スイレンにとっての海は大切で、覚えていてほしいもの。

そして、「アローラの海」という言い方から、(感覚的に)海は様々な場所があり、今自分が知っているのはアローラの物1つだけとスイレンは思っていそうです。

 

2:スイレンとアシマリ


 スイレンは釣りの最中、スカル団にひどい目に遭わされているアシマリを見つけます。ラプラスの協力もあり、アシマリを救い出したスイレンは、アシマリを看護し、やがてパートナーになりました。

 スイレンとアシマリとの関係は、言語化すれば、「守る-守られる」という関係。

 出会いの段階もそうですが、パートナー交換の際でスイレンのみが不安そうな様子(サン&ムーン30話などからもそう見えます。

ただ、アシマリも守られるばかりではなく、スイレンがピンチの際(スイレンが攻撃されそうになったり、スイレンに何等かの助けが必要な時)は立ち上がります。

そしてスイレンとアシマリは、バルーンを練習している様子などから)同じ目標があると言えます。

ただし、夢を共有しているとは少し考えづらいです。アシマリが夢を描いた姿はまだなく、スイレンを助けようとする姿からは、「スイレンの夢を叶えられたら嬉しい」というように見えます。

(アシマリが元々は海のポケモンであることを思うと、スイレンと同じように「色々な海に行きたい」と思うようになるとは考えづらいです。)


<スイレンの夢>


 アシマリの作ったバルーンに入り、海の中を旅していきたい――。スイレンはサトシに対し、自分の夢をそう語りました。

 そしてスイレンにとって、”海は大切な場所であり、まだ知らない場所がある世界”、”アシマリは守る存在であり、遠くない将来、共に海を旅していく存在”。



それらのことを考えると、このスイレンの思い描く旅は、「ポケモン修行のため」「ポケモンマスターになるため」のようなポケモン世界特有の旅とは違う、実際に私たちのする旅に近いのだと思います。


そしてそこからスイレンとアシマリの関係をいうならば、生き物(犬など)や特定の乗り物(車、自転車など)とともに旅をつづけるバックパッカーに近いのではないでしょうか。


人は旅の指針の決定や何かあった際の”頭脳”になる。


ともに旅をする生き物や乗り物は移動の際の重要な”足”となりつつ、人とともに旅の楽しみを分け合う。


人×生き物・乗り物と、人×ポケモンの関係には、違いがあります。


しかし、スイレン語った夢での2人の役割は、これに近いものではないでしょうか。




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<参考>
ポケットモンスター サン&ムーン:5話、26話、30話


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